マーダーミステリー
審査中

しがらみライフ

4人180GM/KP 必須2025年6月オンライン / パッケージ

とある県の山奥に、「しがらみ荘」という古めかしい旅館がありました。 古めかしいといってもたいそうな歴史がある訳ではなく、時代の波に引いては押され、一時は栄華を誇ることもありましたが今は山奥まで来る客も少なく、来たとしても駅近くのまだ新しいホテルに客を取られる始末。 近隣に目立った観光スポットもない訳ですから、連休のかきいれ時ですら満室にはならない程度に閑古鳥の鳴く経営状態でありました。 それを支配人である男性は深く嘆いていました。 いえ、恐れすら感じていたのです。 小心者という言葉を世界中から集めたような男でした。 人一倍悪意には敏感で、寝室には幾つもの鍵と自衛用にナタを枕元に置いておかねば安心して眠れない程に。 それにも訳があるのです。 直接人を殺めたことはないにしても、精神的に追い詰めるなど日常的で、弱い人間を食い物にしてでも私腹を肥やしてきたのですから。 それも金を持っている間はよかったのです。 澱みはより濃い澱みに集まり、周りを巻き込んで大きくなる。 その端っこにいた彼も恩恵に授かることが出来ていました。 しかし時代は変わり、清い水が澱みを押し流してしまえば住む場所を失ってしまう。 後ろ盾も次々といなくなり、本人自身も資金繰りに苦労する日々。 金の切れ目が縁の切れ目。幸いなことに末端にいた彼まで吊るし上げられるようなことはなかったのですが、いつ報復が訪れるのかと、眠れぬ夜を過ごすことも多くなっていました。 安く手に入る酒や薬も次第に効きが悪くなり、残ったのは古臭い館と味方ではない従業員、そして寝首を掻こうとする数少ない客だけでした。

タグ

ジャンル

ミステリー現代日本

傾向

推理重視
制作
  • シナリオ
  • しがらみライフショップ名
外部リンク

この作品が好きな人へのオススメ