母体回紀行
💜 877 スキ (BOOTH)
森林と大地、そして母なる海の鼓動をテーマとしたファンタジーシナリオ。ベースは存在するが、設定は架空のもののため事前に時代・土地についての知識が無くとも楽しむことが出来るだろう。未知の発見にロマンを感じたい人向け。 ■世界観 ■ポコバニャ村について 舞台となる島、「ムティアラ(真珠)」の中腹に存在する、人口60人程度の小さな集落。村の周囲は森に囲まれており、川を下って西へ向かうと一時間ほどで浜辺に到着する。村では畑作や家畜の飼育に加え稲作が行われており、豊かな川と森の恩恵で村民は満足に暮らすことができる。 村の名前である「ポコバニャ(母の木)」は、森の北方に存在するとてつもなく大きなガジュマルの木に由来している。北方は常に濃霧に包まれており、不用意に近づけば帰らぬものとなるらしい。いつしか霧の向こうに見えるガジュマルの木は森を統べる神「ディワータ」の姿であると考えられるようになり、北方は神域であるため不用意に近づいてはならないという認識が生まれた。 ■生態系 亜熱帯気候の「ムティアラ」では、各地で常緑広葉樹やツル植物、着生植物が群生し豊満な生態系を築いている。西の青々とした海には珊瑚礁が広がり、色鮮やかな熱帯魚やタツノオトシゴが発見できるだろう。しかし、北方の霧に包まれた地域の生態系について真に知る者は居ない。 ■伝承 1- かつて、神々の対戦が終結を迎えると、世界は瓦礫と海水に覆われた。神の怒りで地は割れ、悲しみで海が出来たのである。見渡す限りの涙の海を見た女神ディワータは、その御身を木の芽へと変えて海水を吸い上げた。そして瓦礫と死体の上に根を張り、怒りと悲しみを糧にして枝を伸ばした。 2- やがて大樹が身震いをして葉を落とすと、それは男女の形になり、世に初めての人間が生まれた。人間は子を産み、増え、大地を耕し、家畜を手なずけた。死ねば身体の全ては土に還り、母なる大樹の元へと戻る。それから大樹は時間をかけ、幹の中で命を育む。大樹の葉がまた落ちると、島のどこかで産声が上がった。 大樹は島に張り巡らせた脈を通して、常に人々に寄り添っている。 3- いつしか大樹の周りは深い霧で覆われるようになった。女神ディワータの悲しみを癒すため人々が向かうと、帰ってくる者は居なかった。何度もそれを繰り返した後、北方は危険な領域だと言う認識が広がり、今では誰も寄り付かぬ地となった。それでも村人にとってポコバニャは母なる大樹であり、暮らしと生命の循環を支えている。 ■公開HO ・HO1−風変わりな研究者 <INT18、EDU21が下限。しかし年齢に下限はない> 「ポコバニャ村」に住む村民であり、森に近い村のはずれに家を構えている。その聡明な頭脳と膨大な知識量はあなたが一流の学者であることを裏付けているが、一方で村民たちとの境界線を濃くもしている。実際に、村の誰もがあなたのことを「変わり者」だと評しているだろう。 しかしながら村での生活は穏やかであり、「変わり者」のあなたの理解者さえ居なくとも親切にしてくれる村民たちは多く存在する。そのため、暮らしに困るようなことはないだろう。 そんな「変わり者」のあなたには、誰にも話していない秘密があった。それは___。 ・HO2−記憶を無くした人間 <POW18が下限。開始時点でHPは半減、MPは2、SANは2減少している。> 「ポコバニャ村」に突然現れた傷だらけの人間。汚れた異国の服装をしており、話す言葉も異なる。 あなたが何者かに揺り起こされると、そこは覚えのない花園だった。歓迎するように揺れるその花の名前はおろか、自分の名前すらわからない。口の中は鉄臭く、体のあちこちが痛む。どうやら自分の置かれている状況は最悪のようだ。 そんな行く宛のないあなたにも、ただ一つ思い出せることがあった。それは___。
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